脳梗塞を引き起こすと脳が腫れあがる場合があります。
脳が腫れあがると頭は頭蓋骨によって守られているので外には腫れあがれないという事で軟らかい内側の何事の起きていない大丈夫な脳の方に腫れあがります。
特に小脳は脳幹のすぐそばにあるので腫れあがると脳幹が侵されて生命の危機にさらされます。よって命を守るために摘出します。
脳梗塞などで壊れた組織はよみがえりはしないので別段脳を切除しても他の組織に影響を及ぼすことはありません。
ただ開頭手術になるので開頭した部分は感覚が鈍く何ともない所から見たら全く違う感覚が残ります。
だから脳梗塞になってもすぐに摘出するわけではなく腫れの状態を見て医師が判断しますが、好き好んで開頭手術をするわけではなくて、脳の腫れによって命に危険が及んだときに摘出します。
症状によっては摘出手術も
MRIやCTなどを使って脳の写真を撮り、医師は脳の腫れ具合がどれぐらいなのか?腫れによって起きる症状はどれぐらいなのか?を判断して切除手術になります。
摘出手術も闇雲に腫れている所全てを取り除くわけではなく、MRIやCT画像を見ながら脳梗塞などによって壊れた脳だけを摘出手術します。
壊れた脳は復活はしないので摘出手術をしても何の影響もありません。
どれぐらいの腫れなのか症状を見ながら摘出していきます。
腫れも徐々に収まってくる場合もありますが、腫れる頻度が大きい場合は命にかかわったり、他の場所に後遺症が出たりするのでやむなく摘出します。
腫れたからすぐに摘出ではなく、あくまで症状を見ながら摘出手術をするかを考えます。
壊死した脳が腐って摘出するわけではなくて、腫れによって生命の危機が感じられるから已む無く摘出手術をしますから、適当には切除しません。
開頭手術をすると切ったあと医療用の接着剤で頭蓋骨を接着します。
そして皮膚を縫い合わせますが、その前に硬膜を縫い合わせます。
硬膜は和紙ぐらいの暑さがありきちんと縫い合わせないと感染症を起こす時があります。
きちんとした手術をしても水頭症にかかる場合があります。
硬膜を縫い合わせることを想定して、硬膜を切っていきます。
手術後も髪の毛で隠れる所だと良いですが、髪の毛のない部分に手術あとがあるとカッコは悪いですが、その時の事を考えたらそんなことは言ってられません